【徹底解説】実写版『白雪姫』が大炎上している9つの理由

2025年公開予定のディズニー実写映画『白雪姫』。かつての名作アニメを実写化するということで注目を集めていた本作ですが、現在ネット上では批判と炎上の嵐に見舞われています。なぜここまで物議を醸しているのでしょうか?今回はその背景にある9つの理由を詳しく解説します。

1. 主演女優の発言が物議を醸す

主演を務めるのは、ラテン系女優のレイチェル・ゼグラー。彼女はインタビューで「原作アニメは時代遅れ」「白雪姫と王子の恋愛は奇妙」と発言。さらには「新作では恋愛要素を削除する」「白雪姫は自立したリーダーとして描かれる」とも語りました。

この発言に対しては、原作アニメを愛するファンから「過去作へのリスペクトが足りない」「原作を否定してまでフェミニズムを押し出す必要があるのか」といった声が噴出。作品そのものよりも、主演女優の態度や言動が炎上の火種となっています。

2. 白雪姫役にラテン系女優を起用したことへの批判

原作に登場する白雪姫は「雪のように白い肌」と描写されていますが、今回の実写版ではラテン系のレイチェル・ゼグラーがキャスティングされています。

これに対して、「キャラクターの設定とかけ離れている」「多様性の押し付けではないか」という意見も。一方で、このような意見自体が人種差別的だという批判もあり、議論はさらに混沌としています。

3. “7人の小人”の描写が現代社会とズレている?

俳優ピーター・ディンクレイジが「進歩的なキャスティングをしながら、洞窟に住む小人というステレオタイプを再現するのは偽善的だ」と批判。この意見を受けて、ディズニーは“7人の小人”を異なる種族や性別で構成したキャラクターに変更すると発表。

しかし、これに対して小人症の俳優たちからは「仕事のチャンスが奪われた」との反発もあり、どちらの判断が正しいかという議論が加熱しています。

4. 邪悪な女王役・ガル・ガドットの起用にも論争

イスラエル出身の女優ガル・ガドットが邪悪な女王を演じることにも賛否が。彼女がイスラエル軍出身であり、イスラエル支持の立場を公言していることから、現在の中東情勢と結びつけて反対の声が上がっています。

さらに、主演のゼグラーはパレスチナ支持を表明していることから、キャスト間の政治的スタンスの違いも話題に。映画とは直接関係のない政治的背景が炎上の燃料となっています。

5. 主演女優の過激なSNS投稿

ゼグラーはSNS上で「トランプの支持者が平和を知ることはないように」などの過激な投稿をしたことも炎上の一因に。特定の政治思想を批判したことで、保守派を中心に大きな反発を招きました。

その後、彼女は謝罪しましたが、「俳優は中立であるべき」「個人の思想と作品が混同される」といった声が今も残っています。

6. プレミア上映の縮小=ディズニー側の懸念?

こうした一連の騒動を受け、ディズニーは本作のプロモーションを控えめにしています。ヨーロッパでのプレミアはロンドンではなく、スペインのセゴビア城で規模を縮小して開催。ハリウッドでのプレミアもレッドカーペットイベントが中止され、メディア取材も制限されました。

大手スタジオが自社の注目作でこのような異例の対応をとるのは、炎上をかなり深刻に受け止めている証拠といえるでしょう。

7. 原作改変に対するファンの落胆

実写版では、原作アニメの名曲「いつか王子様が」は登場せず、新たに制作されたオリジナルソングに差し替えられています。また、白雪姫の名前の由来も「雪のような肌」ではなく、「雪の日に生まれたから」と変更。

こうした改変により、「もうこれは白雪姫ではない」「リブートの域を超えて、原作を破壊している」との批判が相次いでいます。

8. 過剰なフェミニズム要素への反発

現代的な価値観を取り入れるのは良いことですが、「王子に助けられない白雪姫」「恋愛不要なヒロイン」といった描写に対し、「強引すぎる」「古典をフェミニズムの道具にしている」といった声が上がっています。

ディズニーが近年進めている「強い女性像」へのシフトに疑問を持つファンもおり、過去の名作のリメイクにこの手法を持ち込むことへの是非が問われています。

9. ファンと製作側の価値観のズレ

最終的にこの炎上の根底にあるのは、「原作を愛するファン」と「現代的価値観でアップデートしようとする製作側」との間の価値観のズレです。

「変わらないでほしい」と願うファンの声と、「変わるべきだ」と信じる制作者側の思惑が、真っ向からぶつかっているのが実写版『白雪姫』を巡る最大の問題とも言えるでしょう。

おわりに

実写版『白雪姫』は、ディズニーにとって単なるリメイクではなく、現代社会の多様性やジェンダー問題、ポリティカルな議論の縮図となっているようです。作品の評価以前に、こうした「制作姿勢そのもの」が問われている今、観客の目もより一層厳しくなっているのかもしれません。

公開後にどのような評価を受けるのか、今後の展開にも注目が集まります。

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