マイホームを購入する際、多くの人が利用するのが住宅ローンです。しかし、どの銀行でローンを組むべきか悩む方も多いでしょう。住宅ローンは金額が大きく、長期間にわたる支払いになるため、慎重に銀行を選ぶことが重要です。
本記事では、住宅ローンを組む際におすすめの銀行と、その選び方のポイントについて詳しく解説します。
1. 住宅ローンを選ぶ際のポイント
銀行選びをする前に、まずは住宅ローンの重要なポイントを押さえておきましょう。
1-1. 金利の種類と比較
住宅ローンには主に以下の3種類の金利があります。
• 変動金利:定期的に金利が見直されるため、金利が低い時期にはメリットがありますが、将来的に上昇するリスクもあります。
• 固定金利:契約時の金利が完済まで変わらないため、返済額が一定で安心感があります。ただし、変動金利より金利が高めに設定される傾向があります。
• 固定期間選択型:一定期間(3年、5年、10年など)は固定金利で、その後は再度固定・変動を選択するタイプです。
1-2. 総返済額と諸費用
住宅ローンは単に金利が低いだけでなく、保証料や事務手数料、団体信用生命保険(団信)の内容もチェックすることが重要です。これらの費用を含めた総返済額をシミュレーションし、比較することが大切です。
1-3. 繰り上げ返済のしやすさ
繰り上げ返済をすることで、利息を抑え、総支払額を減らすことができます。手数料が無料の銀行もあるので、事前に確認しましょう。
1-4. 審査基準と借入可能額
銀行によって審査基準が異なり、借入可能額や条件が違います。年収、職業、勤続年数、借入状況などが影響するため、複数の銀行でシミュレーションするのがおすすめです。
2. 住宅ローンにおすすめの銀行
ここからは、住宅ローンを組む際におすすめの銀行を紹介します。
2-1. 三菱UFJ銀行(安定した金利とサービス)
三菱UFJ銀行は、全国的に店舗数が多く、安定した金利とサービスを提供している大手銀行です。
• メリット
• 変動金利・固定金利ともにバランスの取れた金利水準
• 繰り上げ返済の手数料が無料(インターネット利用時)
• 提携不動産会社を利用すると優遇金利が適用される
• デメリット
• 事務手数料がやや高め
• 審査基準が厳しめ
2-2. 三井住友銀行(変動金利が魅力)
三井住友銀行は、変動金利の低さとオンライン管理のしやすさが特徴の銀行です。
• メリット
• 変動金利が低めに設定されている
• 大手銀行ならではの安心感と安定性
• クレジットカードや給与振込口座と組み合わせることで特典あり
• デメリット
• 固定金利はやや高め
• 店舗での手続きが混雑することがある
2-3. みずほ銀行(ネットと店舗のバランスが良い)
みずほ銀行は、ネット手続きと対面サポートの両方に対応しており、バランスの取れた銀行です。
• メリット
• 変動・固定金利ともに安定した水準
• みずほ証券との連携による特典あり
• ネットでも店舗でも手続きができる
• デメリット
• 他の大手銀行と比べて金利の大きな優位性は少ない
• 審査に時間がかかることがある
2-4. 住信SBIネット銀行(ネット銀行で金利が低い)
ネット銀行の中でも特に金利の低さで人気のある住信SBIネット銀行。
• メリット
• 変動金利が業界最安水準
• 団信の保障内容が充実(がん100%保障など)
• 事務手数料が比較的安い
• デメリット
• 対面での相談ができない(オンラインのみ)
• 審査が厳しい場合がある
2-5. 楽天銀行(ネット銀行+楽天ポイントが魅力)
楽天銀行は、楽天経済圏を活用している人にとって特にメリットがある銀行です。
• メリット
• 楽天ポイントが貯まる・使える
• 金利が低く、事務手数料もリーズナブル
• スマホで完結できる手続きが多い
• デメリット
• 対面相談ができない
• 一部提携していない不動産会社がある
2-6. フラット35(住宅金融支援機構)(固定金利希望者向け)
フラット35は、住宅金融支援機構が提供する長期固定金利の住宅ローンで、安定した返済計画を立てたい人におすすめです。
• メリット
• ずっと固定金利で安心
• 収入の安定性が低くても借りやすい(自営業者向けのプランもあり)
• 住宅の省エネ性能によって金利優遇がある
• デメリット
• 変動金利より金利が高め
• 事務手数料が高い場合がある
3. 住宅ローンを組む際の注意点
3-1. 複数の銀行で審査を申し込む
1つの銀行だけでなく、複数の銀行で事前審査を申し込むことで、より有利な条件を見つけることができます。
3-2. ライフプランを考えて選ぶ
今後の収入の見込みやライフイベント(結婚、出産、転職など)を考慮し、無理のない返済計画を立てることが重要です。
3-3. ネット銀行か店舗型銀行かを決める
対面で相談したい人は店舗型、手続きの簡便さや金利を重視するならネット銀行が向いています。
まとめ
住宅ローンを組む際は、金利だけでなく、手数料や団信の内容、繰り上げ返済のしやすさなども考慮して銀行を選ぶことが大切です。自分のライフスタイルや返済計画に合った銀行を選び、無理のないローンを組みましょう。
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